UMの雑記帳

勉強日記とロールズとか政治学とか

2023年の総括

超久しぶりの更新になりました。2024年からは日記(週1、2回)的な使い方もして更新ふやしていきます。ロールズ研究史も80年代になるべく早く入りたいし、いくつかざっと書いたトピックあるのでだしていきます。 2023年 勉強研究関係のふりかえり ①『政治的リ…

齋藤純一『平等ってなんだろう?』

だいぶ更新をさぼってしまいました。ぼちぼち書いていきます。勉強会や研究関連以外に今回のように軽めに書いていくのも増やします。先日、齋藤純一先生の『平等ってなんだろう? あなたと考えたい身近な社会の不平等』平凡社を購入しました。「中学生の質問…

ロールズ研究史③Steven Lukes, Individualism.

Steven Lukes, Individualism, Harper and Row, 1973. 邦訳『個人主義』(間宏監訳)、御茶の水書房、1981年。 スティーブン・ルークス(1941~)は、オックスフォード大学においてデュルケーム研究で博士号を取得後、ベイリオル・カレッジで講師をつとめる…

ロールズ研究史②Brian Barry, The Liberal Theory of Justice

今回はブライアン・バリーBrian Barry, The Liberal Theory of Social Justice: A Critical Examination of A Theory of Justice, Oxford University Press, 1973とその著作を紹介。バリーは1936年生まれ。H. L. A. ハートの指導の下で研究し、論文「政治的…

ロールズ研究史①S. Hampshire, A New Philosophy of the Just Society

久々に投稿。先月の某学会での報告がおわり少し余裕できたのでこちらもぼちぼち投稿していきます。書きかけのがたまっています。今年はロールズ生誕100年、『正義論』刊行から50年の節目の年です。自分が直接関わっているものはないですが、いろいろと企画が…

フリーデン『リベラリズムとは何か』①ほかの翻訳、関連文献紹介

先日刊行された、マイケル・フリーデン『リベラリズムとは何か』、山岡龍一監訳、寺尾範野・森達也訳、ちくま学芸文庫。 購入したけどしっかり読む時間がなかなかとれず。とりあえず関連文献紹介だけして、1章ずつ読んだら追記していきます。 原著が出たとき…

ロールズ入門、概説の翻訳書

間があいてしまいました。サクッと書いて出して、後から改訂、追記する感じでなるべく更新を増やしたいと思います。今日はロールズ概説書、入門書の翻訳について。残念ながら翻訳してます、出ますという話ではないです。 今月末から某大の院生の方と社会的協…

【本の感想】山本圭『現代民主主義』

先日の宇野重規先生の『デモクラシーとは何か』につづきデモクラシー本の感想をざっくりと。山本圭先生の『現代民主主義:指導者論から熟義、ポピュリズムまで』、中公新書、2021年。 宇野先生のを講読テキストにする予定だけど、こちらも副読本として参照予…

【調べもの】エリー・アレヴィ『哲学的急進主義の成立』

【調べもの】では、調べたこと、調べていることを書いていきます。ここの典拠はこれでした、ここの参照指示は具体的にこんなこと言ってます、翻訳でたので調べてみた、みたいなことをつらつらとメモ。 それなりにコンテクスチャルで前提はしょるので、人によ…

reasonableの訳語について

きょうは適当な雑感。先日、ロールズの言葉づかいについて着目した、非常にわかりやすくかつ鋭いネットの論考を読んで、ああこういうのは大事だなあと思った。先般、機会をいただいて初学者むけの文章を書いたのだけど、いろいろ余裕がなくて、構成もふくめ…

【本の感想】宇野重規『民主主義とは何か』

やる気がなくならないうちに投稿。宇野重規先生の『民主主義とは何か』(講談社現代新書、2020年)を読み返している。 今のところ来年度の初年次ゼミでは、デモクラシーはこれを読む予定。デモクラシーを学ぶには、歴史と制度と理念をバランスよく扱っている…